奴道成寺(読み)やっこどうじょうじ

精選版 日本国語大辞典 「奴道成寺」の意味・読み・例文・類語

やっこどうじょうじ やっこダウジャウジ【奴道成寺】

歌舞伎所作事。常磐津富本長唄掛合い。松本幸次作詞。五世岸沢式佐・四世杵屋三郎助ら作曲。初演名題「道成寺思恋曲者(どうじょうじこいはくせもの)」。文政一二年(一八二九江戸中村座初演。現行曲はこれに数度の改訂を加えた明治八年(一八七五)東京新富座初演の「道成寺真似三面(どうじょうじまねてみつめん)」。女装した狂言師升六が踊り、見あらわされて三つ面の踊りなどを見せる道成寺物

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デジタル大辞泉 「奴道成寺」の意味・読み・例文・類語

やっこどうじょうじ〔やつこダウジヤウジ〕【奴道成寺】

歌舞伎舞踊。長唄・常磐津ときわず・富本。本名題道成寺思恋曲者どうじょうじこいはくせもの」。文政12年(1829)江戸中村座初演。「京鹿子きょうがのこ娘道成寺」の変形で、狂言師が白拍子に扮して踊る趣向

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歌舞伎・浄瑠璃外題よみかた辞典 「奴道成寺」の解説

奴道成寺
(通称)
やっこどうじょうじ

歌舞伎・浄瑠璃外題
元の外題
勝武革奴道成礎 など
初演
寛政5.1(大坂・浅尾奥次郎座)

奴道成寺
〔長唄, 常磐津〕
やっこどうじょうじ

歌舞伎・浄瑠璃の外題。
補作者
松本幸二(1代)
初演
安永3.5(江戸・中村座)

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