好士(読み)こうし

精選版 日本国語大辞典 「好士」の意味・読み・例文・類語

こう‐し カウ‥【好士】

〘名〙 (「こうじ」とも)
① すぐれた人物。立派な人物。また、ある分野にひいでた人物。
※文机談(1283頃)三「長明人間に生をうけて絃哥の好士たり」 〔魏略〕
② 風流の道に深く心を寄せる人。数奇(すき)の人。
明衡往来(11C中か)上末「仍排茅戸一両輩之好士
※俳諧・誹諧之連歌(飛梅千句)(1540)跋「風流にして、しかも一句ただしく、さておかしくあらんやうに世々の好士のをしへ也」

く‐し【好士】

〘名〙 風雅の道を好み、それをよくする人。歌人、また、連歌師のこと。
毎月抄(1219)「万葉の様を存ぜざらん好士は、無下の事とぞおぼえ侍る」

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デジタル大辞泉 「好士」の意味・読み・例文・類語

こう‐し〔カウ‐〕【好士】

すぐれた人。りっぱな人物。
一人の―より三人愚者」〈毛吹草・二〉
風流を解する人。詩歌の道に通じている人。
「万葉の様を存ぜざらん―は、無下のこととぞ覚え侍る」〈毎月抄

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普及版 字通 「好士」の読み・字形・画数・意味

【好士】こうし

好人物

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