妙一尼(読み)みょういちに

朝日日本歴史人物事典 「妙一尼」の解説

妙一尼

生年生没年不詳
鎌倉時代日蓮信者。鎌倉常栄寺裏山の桟敷に住んだため,さじきの女房,さじきの尼御前とも呼ばれる。印東三郎衛門祐信の妻で弁阿闍梨日昭の母と伝えられる。文永10(1273)年の日蓮の書状に,日蓮の佐渡流罪中に下人を付けたことと,身延に衣を送ったことの記載がある。<参考文献>『日蓮聖人遺文』,高木豊「日蓮と女性檀越」(宮崎英修先生古稀記念会編『日蓮教団の諸問題』)

(西口順子)

出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「妙一尼」の解説

妙一尼 みょういちに

?-? 鎌倉時代の女性。
印東祐昭の妻で,日昭(1221-1323)の母とつたえられる。日昭の姉,また桟敷(さじきの)尼と同一人ともいう。日蓮の檀越(だんおつ)のひとり

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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