妙覚寺(千葉県)(読み)みょうかくじ

日本大百科全書(ニッポニカ) 「妙覚寺(千葉県)」の意味・わかりやすい解説

妙覚寺(千葉県)
みょうかくじ

千葉県勝浦市興津(おきつ)にある日蓮(にちれん)宗の寺。広栄山(こうえいざん)と号し、宗祖日蓮の説法像を本尊としている。文永(ぶんえい)年間(1264~75)に興津城主佐久間重貞(しげさだ)が城内に釈迦(しゃか)堂を建立、日蓮を招いて10日間説法が行われた。釈迦堂は日蓮に献上されて広栄山妙覚寺と名づけられ、宗祖直創の道場とされる。佐久間氏の子息日保(にほ)、日家(にけ)は妙覚寺に住しながら誕生寺を建立したので両寺一根と称する。境内仁王門、総門は市の重要文化財である。

[田村晃祐]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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