姥御前神社(読み)うばごぜんじんじや

日本歴史地名大系 「姥御前神社」の解説

姥御前神社
うばごぜんじんじや

[現在地名]八竜町芦崎字芦崎

芦崎あしざき南端にある。祭神は手名槌神。旧村社。

神社明細帳(秋田県庁蔵)に「由緒は不詳」とあり、「大同年中八竜之神荒ヒテ鶏鳴ノ頃ニ、足で姥ヲ蘆ノ崎蹴上ル、其所姥井姥林トイフ、今ニアリ。故ニ村名ヲ蘆崎ト号ス。往古ヨリ鶏飼ルコトナシト口碑ニ伝フ」とある。また「男鹿の秋風」にも「姨御前の社といふあり、これなん手摩乳と申、三鞍鼻のいはやどの中に在るを、夫殿と唱へて脚摩槌の神を斎ひ奉れば、此浦より水をへだてて向ひおましましけるとなん」とある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

世界大百科事典(旧版)内の姥御前神社の言及

【八竜[町]】より

…飯塚の大山家住宅(重要文化財)は19世紀初期の典型的な中門造である。 芦崎にある姥御前神社は脚摩乳(あしなずち)をまつり,手摩乳をまつる三倉鼻(琴丘町と八郎潟町の境にある岩山)とともに八郎潟の成立に関する伝説を伝える。昔,八郎という者が老夫婦の家に泊まり,鶏鳴の時刻に大湖が生じるからともに逃げようと誘うが姥はおくれをとり,鶏鳴の時がきて溺れそうになる。…

※「姥御前神社」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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