姥貝・雨波貝(読み)うばがい

精選版 日本国語大辞典 「姥貝・雨波貝」の意味・読み・例文・類語

うば‐がい ‥がひ【姥貝・雨波貝】

〘名〙 バカガイ科の二枚貝。房総半島以北からオホーツク海にかけて広く分布し、潮間帯から水深約三〇メートルの砂底にすむ。殻長約一〇センチメートル。殻は丸みを帯びたハマグリ型で厚くて重く、白色の地に黄褐色の殻皮がある。肉は美味で、むき身、干物、かん詰めにされる。冬から春のあいだ桁網(けたあみ)でとる。北寄貝(ほっきがい)
御伽草子・精進魚類物語(類従所収)(室町末)「年老たれば、うばがいの女貝こそせいしけれ」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android