娑羅林(読み)しゃらりん

精選版 日本国語大辞典 「娑羅林」の意味・読み・例文・類語

しゃら‐りん【娑羅林】

〘名〙
娑羅の木の茂った林。特に、釈尊入滅した娑羅の林をいう。さらりん。
※観智院本三宝絵(984)上「娑羅林に赴き給にし後より遺し置き給へる舎利を拝み奉り」
雑談集(1305)八「四枯四栄の沙羅林(シャラリン)も、此の法門也」
② 今様の曲節一種法文の歌を和讚の曲節でうたうもの。さらりん。
梁塵秘抄口伝集(12C後)一〇「娑羅林・只の今様・片下・早歌謡ふべきやう、〈略〉記し了はりぬ」

さら‐りん【娑羅林】

〘名〙
① 娑羅の木の茂った林。特に釈尊の入滅した娑羅の林をいう。しゃらりん。
② 今様の曲節の一つ。法文の歌を和讚の曲節でうたうもの。しゃらりん。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「娑羅林」の意味・読み・例文・類語

さら‐りん【×娑羅林】

娑羅の木の茂った林。特に、釈迦入滅した娑羅の林。しゃらりん。
今様いまようの一種で、法文ほうもんの歌と同じく和讃わさんの曲節でうたうもの。しゃらりん。

しゃら‐りん【×娑羅林】

さらりん(娑羅林)

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