(読み)よね

精選版 日本国語大辞典 「娼」の意味・読み・例文・類語

よね【娼】

〘名〙
浮世草子・人倫糸屑(1688)妾狂「さまざまのよねを見せに来る事、降る雨のごとし」
② (「米」とも) 遊女女郎娼妓
※浮世草子・好色一代女(1686)一「今の世のよねの好(すき)ぬる風俗は、千筋染の黄むくの上に黒羽二重の紋付すそみじかに」
情人愛人
※浄瑠璃・主馬判官盛久(1687頃)一「平家におゐてはたれ人のよねさまぞ」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「娼」の意味・読み・例文・類語

しょう【娼】[漢字項目]

[音]ショウ(シャウ)(呉)(漢)
歌舞を演じて客を楽しませる女。また、売春をする女。「娼家娼妓しょうぎ娼婦街娼公娼私娼
難読敵娼あいかた

よね【×娼】

遊女。女郎。
「―が情の底深き」〈浄・天の網島
情人。
「平家においては誰人の―さまぞ」〈浄・主馬判官盛久〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

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