嬉野温泉(読み)ウレシノオンセン

デジタル大辞泉 「嬉野温泉」の意味・読み・例文・類語

うれしの‐おんせん〔‐ヲンセン〕【嬉野温泉】

佐賀県嬉野市中西部、嬉野川沿いにある温泉泉質炭酸水素塩泉塩化物泉。古くは肥前風土記に名がみえ、また江戸時代にはシーボルトケンペルらにより記録された。

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精選版 日本国語大辞典 「嬉野温泉」の意味・読み・例文・類語

うれしの‐おんせん ‥ヲンセン【嬉野温泉】

佐賀県南部、嬉野町にある温泉。和銅年間(七〇八‐七一五)の発見と伝えられる。泉質は食塩含有炭酸アルカリ泉。

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日本歴史地名大系 「嬉野温泉」の解説

嬉野温泉
うれしのおんせん

[現在地名]嬉野町大字下宿字温泉二区

町の北部塩田川沿いにあり、「肥前風土記」の塩田川の項に「東辺有温泉、能愈人病」とある。豊玉姫神社由緒書(同社蔵)には「神功皇后三韓御征伐有テ後、柄崎つかざきノ湯ハ武内大臣掘之、嬉野ノ湯ハ住吉明神掘之給フテ、多クノ手負ヒ共ヲ湯治セサセ、不日ノ間ニ皆々本復イタシ、目出度帰洛ス」とあり、これに類する神功皇后伝説が伝えられている。

多久家文書中、天正初期竜造寺隆信が弟の多久長信に送った手紙に「其の後其の方の儀、承らず候。先日、面を以て申し候如く、別の薬共にて養性はよかるましく候。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「嬉野温泉」の意味・わかりやすい解説

嬉野温泉
うれしのおんせん

佐賀県南西部、嬉野市にある温泉。当地の温泉記録は早くも8世紀の『肥前国風土記(ひぜんのくにふどき)』にみえる。江戸時代、長崎街道筋の当嬉野宿を通過したケンペルやシーボルトもこの温泉について記している。泉質は炭酸水素塩泉。おもな効能は神経痛、リウマチ、皮膚病、婦人病など。療養泉として古くから知られたが、現在は九州有数の歓楽温泉として有名。嬉野川沿いを中心に約40軒の旅館があり、収容力も大きく、共同浴場や露天風呂(ぶろ)、嬉野温泉病院もある。

[川崎 茂]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「嬉野温泉」の意味・わかりやすい解説

嬉野温泉
うれしのおんせん

佐賀県南西部,嬉野市の嬉野川に沿う温泉。泉質は重曹泉泉温は 78~95℃で泉源,湯量ともに多い。切り傷慢性便秘などに特効があるといわれる。古代から知られ,共同浴場や旅館,温泉センターが軒を並べ,九州でも有数の温泉町を形成している。長崎自動車道嬉野インターチェンジが近く西海雲仙・長崎方面への観光拠点となっている。国立の医療センターや温泉病院もあって療養的機能も備えている。

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事典・日本の観光資源 「嬉野温泉」の解説

嬉野温泉

(佐賀県嬉野市)
日本百景指定の観光名所。

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