子供歌舞伎[長浜](読み)こどもかぶき[ながはま]

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「子供歌舞伎[長浜]」の意味・わかりやすい解説

子供歌舞伎[長浜]
こどもかぶき[ながはま]

4月13~16日に滋賀県長浜市長浜八幡宮で開催される長浜曳山祭において行なわれる狂言(子供歌舞伎)。天正年間に長浜城主であった豊臣秀吉が男子誕生の祝いに下賜した砂金元手に,屋根と車輪のある移動式屋台である曳山をつくり曳き回したのが祭りの始まりと伝わる。子供歌舞伎は寛保3(1743)年の台本明和6(1769)年以降の外題記録が残されている。曳山をもつ 13の山組のなかから,毎年必ず曳行する長刀山(なぎなたやま)のほかに,年ごとに 4基の曳山が出される。子供歌舞伎は,長刀山以外の山組で,5~12歳の男児によって曳山の舞台で演じられる。14日には,各山組町内での上演後,曳山とともに神社に行き,狂言終了時の装束で「夕渡り」の参拝をし,15日には,狂言上演時の装束での「朝渡り」のあとに,神社および神輿渡御の経路上と御旅所での上演がある。

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