子安(読み)コヤス

デジタル大辞泉 「子安」の意味・読み・例文・類語

こ‐やす【子安】

子を安らかに産むこと。安産。「子安お守り
子安地蔵」の略。
子安観音」の略。

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精選版 日本国語大辞典 「子安」の意味・読み・例文・類語

こ‐やす【子安】

〘名〙
① 子を安らかに産むこと。安産。
※御伽草子・子やす物語(室町時代物語大成所収)(室町末)「地蔵ぼさつは、これをあはれみましまして、子易平産の大願をおこし給ふ」
② 子安の神の所在地をいう。特に、相州(神奈川県)大山山麓の地が有名。
※歌舞伎・心謎解色糸(1810)三幕「わしが若い時は、大山の子安(コヤス)でも王子でも七十五貫といふ奴をやらかして三度さしたね」
※狂言記・伊文字(1660)「是は、こやすのたうでござる、おがまっしゃれい」
※光悦本謡曲・熊野(1505頃)「其たらちねを尋ぬなる、子安の塔を過ぎ行けば」
※雑俳・柳多留‐一五六(1838‐40)「鉄丸(てっぽう)の御産子安も玉の汗」

こやす【子安】

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「子安」の意味・わかりやすい解説

子安
こやす

神奈川県東部,横浜市神奈川区東部の地区。明治期までは農漁村であった。大正以後,地先が埋立てられ,石油精製化学自動車などの大工場が立地し,京浜工業地帯一部となった。現在は JR東海道本線,国道1号線に沿う住宅,工場の密集地となっている。

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