子等(読み)コロ

デジタル大辞泉 「子等」の意味・読み・例文・類語

こ‐ろ【子等】

《「ろ」は接尾語上代東国方言》「こら(子等)」に同じ。
「小菅ろのうら吹く風のあどすすかかなしけ―を思ひすごさむ」〈・三五六四〉

こ‐ら【子等/等】

子供たち。
上代、人を親しんでよぶ語。多く単数の女性に対して用いるが、複数のことも、男性の場合もある。
「みつみつし久米の―が粟生あはふには」〈・中・歌謡

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「子等」の意味・読み・例文・類語

こ‐ろ【子等】

〘名〙 (「ろ」は接尾語。上代東国方言) =こら(子等)
万葉(8C後)一四・三五二二「昨夜(きそ)こそば児呂(こロ)とさ寝しか雲の上ゆ鳴き行く鶴(たづ)のま遠く思ほゆ」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android