子細らしい(読み)しさいらしい

精選版 日本国語大辞典 「子細らしい」の意味・読み・例文・類語

しさい‐らし・い【子細らしい】

〘形口〙 しさいし 〘形シク〙 (「らしい」は接尾語)
事情があるように感じられるさまである。わけがありそうである。
歌舞伎・傾城仏の原(1699)一「ヤイあの爺(おやぢ)は仔細らしい。訴訟ならば家老八郎左衛門にいへ」
② もったいぶっている。わけ知り顔である。もっともらしい。
評判記難波物語(1655)「しさいらしくつぶやくひげ口の、よだれ見ぐるし」
洒落本・風俗八色談(1756)一「光る羽織を着て子細(シサイ)らしくもてなしさへすれば必ず人人に尊敬せられて」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「子細らしい」の意味・読み・例文・類語

しさい‐らし・い【子細らしい/×仔細らしい】

[形][文]しさいら・し[シク]
何かわけがありそうである。「―・く顔を見合わせる」
いかにも自分はよく心得ているというようすである。もったいぶっている。「―・い顔で意見する」

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

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