孟浪(読み)モウロウ

デジタル大辞泉 「孟浪」の意味・読み・例文・類語

もう‐ろう〔マウラウ〕【×孟浪】

[名・形動]とりとめのないこと。いいかげんなこと。また、そのさま。
「―思いを構うるまま」〈逍遥小説神髄

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精選版 日本国語大辞典 「孟浪」の意味・読み・例文・類語

もう‐ろう マウラウ【孟浪】

〘名〙
① (形動) はっきりしたところがなくて、いいかげんなこと。とりとめがないこと。また、そのさま。転じて、根拠のない言説まんらん
日本詩史(1771)三「孟浪諛言、固不論」 〔荘子斉物論
② (━する) さまようこと。放浪すること。〔廼賢‐巣湖述懐寄四明張子益詩〕

まん‐らん【孟浪】

〘名〙 (形動) (「まん」「らん」は、それぞれ「孟」「浪」の唐宋音) みだりなこと。とりとめがないこと。また、そのさま。もうろう。
※東帰集(1364頃)観音賛「孟浪之語不記録。有好事者紙以需書」

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普及版 字通 「孟浪」の読み・字形・画数・意味

【孟浪】もうろう(まうらう)

とりとめもない。〔荘子、斉物論〕夫子(ふうし)は以て孟浪の言と爲すも、我は以て妙の行と爲すなり。吾子(ごし)(君)以て奚(いかん)と爲す。

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