孩児(読み)がいじ

精選版 日本国語大辞典 「孩児」の意味・読み・例文・類語

がい‐じ【孩児】

〘名〙
① (「孩」は、いとけないの意) おさなご。みどりご。嬰児。孩子。
※米沢本沙石集(1283)五本「三歳の孩子(ガイジ)も、此の如く云事をしれりと」 〔書経‐康誥〕
幼児戒名につける法号。孩子。

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デジタル大辞泉 「孩児」の意味・読み・例文・類語

がい‐じ【×孩児】

《「孩」は、いとけないの意》
幼児。嬰児えいじ。おさなご。
「―婦女を合せて」〈東海散士佳人之奇遇
幼児の戒名につける法号。

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世界大百科事典(旧版)内の孩児の言及

【水子】より

…間引きされた子をジゾウッコという地方があるのはこのためで,賽の河原に子どもの魂がとどまり,地蔵の世話になるとされている。7歳以下で死亡した子どもに対して,孩児(がいじ),嬰児(えいじ),幼児(ようじ)の戒名を使うが,水子(すいじ)の例は少ない。幼児や胎児が,死して神のもとに戻らずこの世にとどまってたたるとされ,水子地蔵などがまつられるのは,日本人の子どもに対する考えが変わってきている結果であるといえよう。…

※「孩児」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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