孫皓(読み)そんこう(英語表記)Sun Hao

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「孫皓」の意味・わかりやすい解説

孫皓
そんこう
Sun Hao

[生]赤烏5(242)
[没]太康4(283)
中国,三国時代の第4代皇帝 (在位 264~280) 。字は皓宗,またの名を彭祖孫権の孫で廃太子孫和の子。初めは善政をしいたが,やがて暴政を行い人心が離れた。晋は伐呉の大軍を発し,呉の天紀4 (280) 年呉の首都建業を陥れた。呉は4代,58年で滅んだ。孫皓は降伏して帰命侯の爵を賜わり,のち西晋の首都洛陽で没した。

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世界大百科事典(旧版)内の孫皓の言及

【呉】より

…当時の江南(長江下流域の南側)には山越など原住民族の力が強かったが,呉はこれらを征服して積極的に開発を進めた。その版図は華南から北ベトナム,台湾に及んだが,252年,大帝孫権が死ぬと,後をついだ諸帝に権威がなく,孫権の孫の孫皓(そんこう)は権威確立をあせって暴虐を極めたため,内部崩壊が進んで280年,晋軍に滅ぼされた。三国時代【川勝 義雄】。…

※「孫皓」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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