出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
熊本県の中央,宇土半島の付け根から中部に位置する市。1954年宇土町と花園,轟,緑川,網津の4村が合体し,58年市制。人口3万7727(2010)。古くから肥後の一中心で,縄文時代の曾畑貝塚,轟貝塚,火君(肥君)にまつわる向野田(むこうのだ)古墳がある。中世には宇土氏,名和氏が居城し,16世紀後半には小西行長24万石の城下町,17世紀半ば以降は細川支藩3万石の陣屋が置かれた館町となった。17世紀末には轟泉(ごうせん)水道が敷かれ,今も利用されている。明治後期鹿児島本線,その後三角線が開通して分岐点となり,道路網も発達した。現在は化学工場のほか20余の工場が立地し,熊本市への通勤者も多い。背後の農村地帯ではミカン栽培,メロン,野菜の施設園芸が行われ,網田ではネーブル,有明海ではノリ,貝類の養殖が盛ん。宇土城跡(史),如来寺の仏像(県文化財),網田焼窯跡(県史跡),安産の神の粟島神社,赤瀬海水浴場がある。
執筆者:岩本 政教
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
出典 日外アソシエーツ「動植物名よみかた辞典 普及版」動植物名よみかた辞典 普及版について 情報
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