ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「守屋多々志」の意味・わかりやすい解説
守屋多々志
もりやただし
[没]2003.12.22. 東京
日本画家。歴史画の第一人者。旧制中学校卒業後の 1930年に上京し,前田青邨 (せいそん) に師事。 1936年東京美術学校 (現東京芸術大学) を卒業。 1941年院展で『継信忠信』が初入選。 1954年からイタリアに2年間留学し,1967年に法隆寺金堂壁画の再現模写,1974年には高松塚古墳の壁画の保存模写にあたる。同じく 1974年,院展の同人に推挙され,また講師を務めていた愛知県立芸術大学の教授に就任 (~1978) する。 1977年『駒競べ』で院展文部大臣賞,1979年『平家厳島納経』で芸術選奨文部大臣賞,1985年『愛縛清浄』で院展内閣総理大臣賞をそれぞれ受賞。 1996年文化功労者に選ばれ,2001年文化勲章を受章。同 2001年生まれ故郷に大垣市守屋多々志美術館が開館。
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報