安倍頼良(読み)あべのよりよし

世界大百科事典(旧版)内の安倍頼良の言及

【安倍頼時】より

…平安中期の陸奥国の豪族。父は忠良。はじめ頼良といったが,陸奥守源頼義の名と同じであることをはばかって,頼時と改名した。父祖以来〈奥六郡の司〉(岩手県中央部の胆沢,江刺,和賀,稗貫,紫波,岩手の6郡の郡司)として蝦夷を統率する地位にあった。早くから陸奥国司と対立し,永承年間(1046‐53)には陸奥守藤原登任(たかとう),秋田城介平重成の連合軍と鬼切部(おにきりべ)(宮城県鳴子町鬼首(おにこうべ))において戦い,勝利を収めた。…

【前九年の役】より

…古くは源頼義が陸奥守になった1051年(永承6)から62年までの12年間を乱の期間と見て,奥州十二年合戦といわれていた。安倍頼良は先祖以来の俘囚(ふしゆう)(服属した蝦夷(えみし))の長で,奥六郡(伊沢,江刺,和賀,稗貫,斯波,岩手の6郡)の司であったが,早くから国司に反抗的で,〈六郡を横行し,人民を劫略(ごうりやく)す〉といわれていた。永承年中陸奥守藤原登任(なりとう)と秋田城介平重成の連合軍がこれを攻めたが,かえって鬼切部(おにきりべ)(宮城県鳴子町)で大敗するというありさまだった。…

※「安倍頼良」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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