安定増大装置(読み)あんていぞうだいそうち(英語表記)stability augmentation system; SAS

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「安定増大装置」の意味・わかりやすい解説

安定増大装置
あんていぞうだいそうち
stability augmentation system; SAS

航空機の固有の安定性不足補い動揺減衰を強めるために設けられる自動操縦装置ジャイロ計器加速度計などで機体の動きを検知,その信号によって自動的に操縦舵面を動かし,運動を制御する。ジェット輸送機の尾部がひねられるように揺れるダッチロール操縦士の操縦だけで減衰するのが難しいが,これを制御するヨーダンパなどが安定増大装置の例である。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android