安目(読み)やすめ

精選版 日本国語大辞典 「安目」の意味・読み・例文・類語

やす‐め【安目】

〘名〙
① 丁半博打(ばくち)で、負けの賽(さい)の目がでること。また、その目。
洒落本・新吾左出放題盲牛(1781)折助冷飯「五三三一長々の安目に懸って丸裸
② (形動) (「め」は接尾語) 安値気味なこと。安そうに見えること。価値が低いように見ること。また、そのさま。
※雑俳・川柳評万句合‐宝暦一〇(1760)梅二「けいせひの安目(やスめ)にみんな引っ懸り」
③ 値段の安い物を買うこと。また、その人。安物買い
※洒落本・多佳余宇辞(1780)「安目でも呼ばざア買人(かいて)の無へ面だ」
④ ひかえ目にすること。卑下すること。
人情本・梅之春(1838‐39)初「其様に安目をお言ひのが愛敬になって、猶惚手が出来るから」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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