朝日日本歴史人物事典 「安藤嶺丸」の解説
安藤嶺丸
生年:明治3.4.10(1870.5.10)
明治から昭和期の真宗の僧。「花祭り」を日本で始めたことで有名。東京蓮窓寺の道英と登志の子。仏教の社会的活動に熱心で,明治29(1896)年,仏教青年会の一員として,三陸地方の大津波の被災地を慰問した。同35年に来馬琢道らと仏教青年伝道会の結成に参加,野外伝道を開始し,同40年には東京・浅草公園に伝道会館を建てた。翌年に逓信従業員に伝道を開始して鉄道共敬会を結成,また大正5(1916)年東京連合花祭り会をつくり,釈尊降誕会を花祭りとして大衆化した。<参考文献>常光浩然『明治の仏教者』
(草野顕之)
出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報