安藤嶺丸(読み)あんどう・れいがん

朝日日本歴史人物事典 「安藤嶺丸」の解説

安藤嶺丸

没年:昭和18.10.29(1943)
生年明治3.4.10(1870.5.10)
明治から昭和期の真宗の僧。「花祭り」を日本で始めたことで有名。東京蓮窓寺の道英と登志の子。仏教の社会的活動に熱心で,明治29(1896)年,仏教青年会の一員として,三陸地方の大津波の被災地を慰問した。同35年に来馬琢道らと仏教青年伝道会の結成に参加,野外伝道を開始し,同40年には東京・浅草公園に伝道会館を建てた。翌年逓信従業員に伝道を開始して鉄道共敬会を結成,また大正5(1916)年東京連合花祭り会をつくり,釈尊降誕会を花祭りとして大衆化した。<参考文献>常光浩然『明治の仏教者』

(草野顕之)

出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「安藤嶺丸」の解説

安藤嶺丸 あんどう-れいがん

1870-1943 明治-昭和時代前期の僧。
明治3年4月10日生まれ。真宗大谷派の布教師。明治35年各宗派の有志とともに仏教青年伝道会を創立。逓信・鉄道従業者に布教,鉄道共敬会を組織した。大正5年東京で釈迦(しゃか)生誕をいわう花祭りをはじめた。昭和18年10月29日死去。74歳。東京出身。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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