宋元鏡(読み)そうげんきょう

百科事典マイペディア 「宋元鏡」の意味・わかりやすい解説

宋元鏡【そうげんきょう】

中国の宋・元時代に造られた銅鏡。銅不足のため薄手で,隋・唐以前の鏡に比べ著しくスズ含有量が少なく,鉛が多い。宋代では,唐鏡の流れをくんだ細かい唐草(からくさ)文などのある円鏡,四花,八花,八稜鏡や,おもに浙江地方で作られた無文で鏡背に銘のあるものなどがある。元代では,浮彫のある双竜鏡のほか見るべきものはない。
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「宋元鏡」の意味・わかりやすい解説

宋元鏡
そうげんきょう
Song-yuan-jing

中国,宋・元代に鋳造された銅鏡の総称。隋・唐代以前の鏡に比べて一般に鉛が多く含まれ,装飾は絵画的なものが多い。また貨幣をかたどったものや,漢魏鏡を模造したものなどもみられる。

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