定昭(読み)じょうしょう

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「定昭」の解説

定昭 じょうしょう

906-983 平安時代中期の僧。
延喜(えんぎ)6年生まれ。藤原師尹(もろただ)の子。仁斅(にんこう)に法相(ほっそう)をまなび,寛空(かんぐう)に灌頂(かんじょう)をうける。興福寺に一乗院をひらく。天元2年金剛峰寺(こんごうぶじ)座主(ざす)となり,東寺長者法務をつとめ,大僧都(だいそうず)にすすんだ。天元6年3月21日死去。78歳。通称嵯峨(さが)僧都,一乗院僧都。法名は定照とも。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の定昭の言及

【一乗院】より

…法相宗。10世紀の末ころに興福寺別当定昭(じようしよう)が興福寺西御門の北東部に建立した子院で,長講堂と称し,大日如来,阿弥陀仏像を安置していた。定昭は法相教学を仁斅(にんこう)に,寛空に灌頂をうけ,吉野の金峯山寺検校,東寺長者にもなり,970年(天禄1)に興福寺別当に補任された。…

※「定昭」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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