定期借家制度(読み)テイキシャクヤセイド

デジタル大辞泉 「定期借家制度」の意味・読み・例文・類語

ていき‐しゃくやせいど【定期借家制度】

契約期間の満了により、更新されることなく建物の賃貸借関係が終了する借家契約制度。書面による契約が必要。貸し主と借り主が合意すれば再契約できる。平成11年(1999)の借地借家法改正により、平成12年(2000)に導入された。定期借家権制度。→定期借地制度
[補説]同制度導入以前は、借り主保護の観点から、貸し主が自己使用するなどの正当な事由がない限り、貸し主は契約の更新を拒絶できなかった(法定更新)。貸し主は、賃貸物件の明け渡しを求める際に、借り主に多額の立退き料を支払わなければならない場合があることがあり、こうしたことが良質な賃貸住宅の供給を阻害する一因となっているとして、定期借家制度が導入された。書面で定期借家契約を締結していない場合は法定更新が適用される。

ていき‐しゃっかせいど〔‐シヤクカセイド〕【定期借家制度】

ていきしゃくやせいど(定期借家制度)

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android