定飛脚(読み)じょうびきゃく

精選版 日本国語大辞典 「定飛脚」の意味・読み・例文・類語

じょう‐びきゃく ヂャウ‥【定飛脚】

〘名〙 一定土地の間を、日を定めて往復した飛脚
※長宗我部氏掟書(1596)七一条「定飛脚事、在所之庄家、以遠近召遣、急用之時、聊遅遅仕候者、忽可頸事」

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デジタル大辞泉 「定飛脚」の意味・読み・例文・類語

じょう‐びきゃく〔ヂヤウ‐〕【定飛脚】

一定の地点間を、日を定めて往復した飛脚。

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山川 日本史小辞典 改訂新版 「定飛脚」の解説

定飛脚
じょうひきゃく

仲間が幕府に公認された江戸の飛脚業者。中世末にはすでに存在が確認でき,定期的に運送をはたす飛脚のこともいうが,一般には江戸の三度飛脚の仲間をさす。江戸の三度飛脚は1782年(天明2)に仲間を幕府から認められ,定飛脚の名称を許され,京大坂定飛脚問屋ともよばれた。江戸と大坂・京都を結んで,大坂城・二条城の番衆書状逓送を請け負い,宿駅の人馬を御定賃銭で使用し,書状・荷物輸送にあたった。

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世界大百科事典(旧版)内の定飛脚の言及

【飛脚】より

… 一般には三都およびその周辺各地を連絡する飛脚屋があり,百姓町人のみでなく一部は藩などの飛脚業務も請け負った。三都間では江戸の定(じよう)飛脚,京の順番飛脚,大坂の三度飛脚が有名である。江戸の成立事情を反映して江戸と京,大坂との連絡に従事した。…

※「定飛脚」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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