宝の山（読み）タカラノヤマ

デジタル大辞泉

たから‐の‐やま【宝の山】

１ 宝物のたくさんある山。また貴い山。
２ 大きな利益が得られたり、かねてからの願い事が実現したりする、いい機会。

出典　小学館

精選版 日本国語大辞典

たから【宝】 の 山(やま)

① 宝のたくさんある山。また、宝の多くある所。

※観智院本三宝絵（984）上「風を待て帆を上ての山に着ぬ」

② 転じて、貴い山をさしていう。富士山、葛城山、宝永山、上野の山など。

※光悦本謡曲・葛城（1465頃）「法性真如の宝の山に法味に引かれて来たりたり」

③ 「たから（宝）の山に入りながら手を空しくして帰る」の略。

※洒落本・通客一盃記言（1807）「ここ迠ふみこんでただけへるもあんまり宝の山だぜへ」

出典　精選版 日本国語大辞典

歌舞伎・浄瑠璃外題よみかた辞典

宝の山
(通称)
たからのやま

歌舞伎・浄瑠璃の外題。

元の外題

けいせい宝の山

初演

正徳4.1(京・榊山座)

出典　日外アソシエーツ「歌舞伎・浄瑠璃外題よみかた辞典」

デジタル大辞泉プラス

宝の山

1929年公開の日本映画。監督・原作：小津安二郎、脚本：伏見晁、撮影：茂原英雄。出演：小林十九二、岡村文子、飯田蝶子、日夏百合絵ほか。

出典　小学館