宝・財・貨(読み)たから

精選版 日本国語大辞典 「宝・財・貨」の意味・読み・例文・類語

たから【宝・財・貨】

〘名〙
金銀珠玉などの貴重な品。大切な財物。宝物
万葉(8C後)五・八〇三「銀(しろかね)も金(くがね)も玉も何せむにまされる多可良(タカラ)子にしかめやも」
② かね。金銭財貨。おたから。
※竹取(9C末‐10C初)「たからゆたかに家ひろき人」
穀物を尊んでいう語。
※東大寺諷誦文平安初期点(830頃)「農時農夫(つくりひと)終日(ひねもす)に作りて一日の価(タカラ)を獲(え)
④ 大切に扱うべきもの。主君、子どもなどにいう。
大鏡(12C前)二「それぞいはゆるこのおきながたからの君貞信公におはします」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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