宝永(読み)ほうえい

精選版 日本国語大辞典 「宝永」の意味・読み・例文・類語

ほうえい【宝永】

江戸時代東山・中御門両天皇の代の年号。元祿一七年(一七〇四)三月一三日に改元。宝永八年(一七一一)四月二五日に至って次の正徳となる。出典は「唐書‐志」の「宝祚惟永、暉光日新」。

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デジタル大辞泉 「宝永」の意味・読み・例文・類語

ほうえい【宝永】

江戸前期、東山天皇中御門なかみかど天皇の時の年号。1704年3月13日~1711年4月25日。

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日本の元号がわかる事典 「宝永」の解説

ほうえい【宝永】

日本の元号(年号)。江戸時代の1704年から1711年まで、東山(ひがしやま)天皇、中御門(なかみかど)天皇の代の元号。前元号は元禄(げんろく)。次元号は正徳(しょうとく)。1704年(元禄17)3月13日改元。震災(関東地震)の凶事を断ち切るために行われた(災異改元)。『旧唐書(くとうじょ)』を出典とする命名。宝永年間の江戸幕府の将軍徳川綱吉(つなよし)(5代)、徳川家宣(いえのぶ)(6代)。生類憐みの令や貨幣改鋳による物価高騰など、綱吉治世の混乱が続く中、1704年(宝永1)に6代将軍が甲府藩の徳川家宣(綱豊、綱吉の甥にあたる)に決定した。1709年(宝永6)、綱吉の病没後に将軍に就任した家宣は、「生類憐みの令」を廃止し、間部詮房(まなべあきふさ)や新井白石(はくせき)らを登用して、幕政の刷新を行った。

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