実学[日本](読み)じつがく[にほん]

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「実学[日本]」の意味・わかりやすい解説

実学[日本]
じつがく[にほん]

一般には実際に役立つことを目的とする学問のこと。歴史的には,江戸時代に興った学問をいう。江戸時代の学問は実用には遠いものであったが,新井白石が朱子学的思考と実践の結合した合理主義を唱え,実学先駆者となった。読み,書き,そろばんのほかに,農工商の実用的知識本草学蘭学の実用的部分などが実学と呼ばれ,享保年間 (1716~36) 以降盛んになり,8代将軍徳川吉宗は特に奨励した。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android