客止(読み)きゃくどめ

精選版 日本国語大辞典 「客止」の意味・読み・例文・類語

きゃく‐どめ【客止】

〘名〙
劇場などで、満員のため、それ以後の客の入場をことわること。札止め
※東京風俗志(1899‐1902)〈平出鏗二郎〉下「客止めの大入にして、〈略〉満場立錐の地なく」
遊郭で、客が芸妓を独占する方法の一つ。気に入りの芸妓の一か月間の花代を前払いし、他の客の相手をさせないこと。
西洋道中膝栗毛(1870‐76)〈仮名垣魯文〉六「客留(キャクドメ)の札と女除の守護(まもり)札は是から出るサ」

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デジタル大辞泉 「客止」の意味・読み・例文・類語

きゃく‐どめ【客止(め)】

[名](スル)劇場などで、満員のために客の入場を断ること。ふだ止め。「満員客止め

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