客観的精神(読み)キャッカンテキセイシン

デジタル大辞泉 「客観的精神」の意味・読み・例文・類語

きゃっかんてき‐せいしん〔キヤククワンテキ‐〕【客観的精神】

ヘーゲル精神哲学における概念精神の発展段階で、主観的精神から絶対的精神へと展開する中間の段階に位置するもの。具体的には法・道徳・人倫という諸形態で顕現する。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「客観的精神」の意味・読み・例文・類語

きゃっかんてき‐せいしん キャククヮン‥【客観的精神】

〘名〙
① ヘーゲルの用語。精神の発展段階において、主観的精神から絶対的精神へ発展するための中間段階に位置する精神。世界という実在形式をとり、また具体的には、法、道徳、習俗といった諸形態として現われる。
② 主観的な偏見、誤りを避けて、普遍的に通用するものを見ようとする基本的な考え方。「評者の客観的精神が問われる」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android