日本大百科全書(ニッポニカ) 「宮(岐阜県)」の意味・わかりやすい解説
宮(岐阜県)
みや
岐阜県北部、大野郡にあった旧村名(宮村(むら))。現在は高山市の中南部にあたる地域。旧宮村は、2005年(平成17)周辺2町6村とともに高山市に編入合併。旧村域は、宮川の最上流域を占める。東部には宮川沿いに小盆地が開け、旧宮村の中心地区をなす。国道41号とJR高山本線は、南東部の宮峠から地域の東部を通り、高山市街地方面へ向かう。旧宮村は高山市の近郊村であり、同市街地への通勤者が多い。盆地の東縁に飛騨一宮(ひだいちのみや)の水無(みなし)神社があり、春の例祭には伝統の古式神事の神代踊などが地域総出で奉納される。位(くらい)山のヒノキとイチイを使って編む「宮傘」が特産で、臥竜のサクラは国指定天然記念物。
[上島正徳]
『『宮村史』(1968・宮村)』▽『『宮村史』全6巻(2003~2004・宮村)』
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