20世紀日本人名事典 「宮地 伝三郎」の解説
宮地 伝三郎
ミヤジ デンザブロウ
昭和期の動物生態学者 京都大学名誉教授;元・日本モンキーセンター所長。
- 生年
- 明治34(1901)年1月26日
- 没年
- 昭和63(1988)年10月21日
- 出生地
- 広島県因島
- 学歴〔年〕
- 東京帝大理学部動物学科〔大正14年〕卒
- 学位〔年〕
- 理学博士
- 主な受賞名〔年〕
- 毎日出版文化賞〔昭和35年〕「アユの話」,朝日賞(昭43年度),紫綬褒章〔昭和43年〕,勲二等瑞宝章〔昭和46年〕,中日文化賞(第24回)〔昭和46年〕「霊長類研究と普及活動」
- 経歴
- 京都帝大理学部講師を経て、昭和17年教授に就任。25年から10年間アユを研究、アユの社会形態と藻の生産量に着目、生物社会学と生物経済学を結びつけたものとして高く評価された。その後はニホンザルの研究を手がけ、霊長類研究所の設立に尽力。39年退官して、日本モンキーセンター所長となり、51年までつとめた。他に日本学術会議会員、日本自然保護協会理事、日本生態学会会長、淡水生物研究所長、関西文理学院長などを歴任。著書に「動物の生態」「動物生態学」「アユの話」「サルの話」「生物学の視座から」などがある。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報