家父長権（読み）かふちょうけん

精選版 日本国語大辞典

かふちょう‐けん カフチャウ‥【家父長権】

〘名〙 ＝かちょうけん（家長権）

※自然主義文学における「家」（1948）〈瀬沼茂樹〉一「男性の封建的な家父長権の自然な身体的発露として」

出典　精選版 日本国語大辞典

デジタル大辞泉

かふちょう‐けん〔カフチヤウ‐〕【家父長権】

⇒家長権

出典　小学館

世界大百科事典（旧版）内の家父長権の言及

【家】より

…これでは実際に多くの女性の共感を得ることはできなかったであろう。　日本の家で家父長権の強さがよくいわれる。しかし，日本の家父長権はそんなに強かったか。…

【家父長制】より

…〈家族国家〉理念とよばれるものがその典型である(M.ウェーバーはとくに(1)と区別して〈家産制Patrimonialismus〉とよぶ)。家父長制家族における結合の根本は，血縁性ではなく，家父長権patria potestasという権力である。それゆえ本来家族〈外〉的存在であり，血縁性に由来しない〈政治的〉支配が，家父長権に基づく支配と容易に同一視されうる。…

※「家父長権」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典｜株式会社平凡社「世界大百科事典（旧版）」