かちく‐でんせんびょう ‥デンセンビャウ【家畜伝染病】
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デジタル大辞泉
「家畜伝染病」の意味・読み・例文・類語
かちく‐でんせんびょう〔‐デンセンビヤウ〕【家畜伝染病】
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家畜伝染病
かちくでんせんびょう
ウイルス,マイコプラズマ,リケッチア,真菌,原虫,寄生虫などの病原微生物が家畜に感染して引き起こす疾病(感染症)のうち,特に伝播性の顕著なもの。伝染病は一般に感染源,感染経路,感受性宿主の三つを成立要素とする。防疫はこれらの要素に対し適切な措置(消毒,検診,予防接種,早期発見・隔離,殺処分など)を講ずることが重要である。予防,治療法としては,ワクチン,血清,抗菌性物質などの投与と対症療法が行なわれるが,罹患家畜の摘発淘汰が行なわれることもまれではない。また悪性の急性伝染病については,防疫を徹底して行なう必要から,家畜伝染病予防法で特に 28種の家畜法定伝染病(ほかに 71種の家畜届出伝染病がある)を定め,伝染病の予防と蔓延の防止のための規定を置いている。第2次世界大戦後,畜産の発展に伴って家畜伝染病の病禍も著しく増加した。在来の伝染病種に加え海外から新種の伝染病が流入し,大規模飼育化,家畜流通の広域化によって被害の大型化,広域化が進んで,特に悪性種の全国的な常在化を招いた。一方で伝染病の診断,予防に関する研究や防疫体制の整備も進んだ。なお防疫など家畜衛生業務一般を行なう家畜保健衛生所は,全国約 200ヵ所に設置されている。(→ウシ海綿状脳症,口蹄疫,炭疽,鳥インフルエンザ,豚コレラ,ブルセラ症)
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