宿債(読み)しゅくさい

精選版 日本国語大辞典 「宿債」の意味・読み・例文・類語

しゅく‐さい【宿債】

〘名〙
① 久しい以前からの負債。以前の借財旧債
※続日本紀‐宝亀三年(772)八月庚申「加以百姓之間、償宿債者、以賤日新銭一貫」 〔徐陵‐陳武帝即位詔〕
仏語前世からの負債。
霊異記(810‐824)中「若し人、債を負ひて償はずは、牛羊、麞鹿(しか)驢馬(ろば)等の中に堕(だ)して、その宿債を償はむ」 〔成実論‐八〕

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デジタル大辞泉 「宿債」の意味・読み・例文・類語

しゅく‐さい【宿債】

年来の負債。
仏語。前世からの負債。まだつぐなわれていない前世の悪業

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普及版 字通 「宿債」の読み・字形・画数・意味

【宿債】しゆくさい

旧債。前からの借金。〔晋書、穆帝紀〕皇后何氏を立つ。大赦し、孝悌鰥寡(くわんくわ)に米を賜ふ。人ごとに五斛。逋租宿債は皆收むること勿(なか)らしむ。大いに(ほ)(飲酒)すること三日

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