宿報(読み)しゅくほう

精選版 日本国語大辞典 「宿報」の意味・読み・例文・類語

しゅく‐ほう【宿報】

〘名〙 仏語前世で行なった善悪の業によるむくい。また、その果報。すくほう。
今昔(1120頃か)二六「鷲の即ち噉(く)ひ失ふべきに、生乍(いけなが)ら樔(す)に落しけむ、希有の事也。此も前生(ぜんしゃう)の宿報にこそは有けめ」
源平盛衰記(14C前)三「然るべき宿報(シュクホウ)にて官位こそ思さま也とも、みめ貌(かたち)は心に叶べきにはあらね共、何事も闕たる事なし」

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デジタル大辞泉 「宿報」の意味・読み・例文・類語

しゅく‐ほう【宿報】

仏語。前世で行った善悪の行為による報い。前世の果報。すくほう。

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