富士五山(読み)ふじござん

世界大百科事典(旧版)内の富士五山の言及

【大石寺】より

…この間,支院もつくられ,僧徒の居住も増えて,今川氏,武田氏の保護もあった。大石寺は重須本門寺,富士郡西山本門寺,同下条妙蓮寺,小泉久遠寺とともに富士五山の一つともされた。 近世初頭,受不施派をリードして不受不施派と争った身延久遠寺日暹(につせん)は,富士五山に受不施の立場を明確にするように要求し,富士門流を包摂しようと考えたようであるが,五山は明確な態度を示さないままに終わった。…

【日蓮正宗】より

…その教線は駿河,甲斐,伊豆,陸奥,讃岐,佐渡その他に伸張した。この系統は日興門流,富士門流とよばれ,大石寺,重須本門寺,富士郡西山本門寺,同下条妙蓮寺,小泉久遠寺が富士五山として中山寺院であった。近世にいたり,大石寺26世日寛が大石寺教学を大成した。…

【日興】より

…前者を本六人(本六),後者を新六人(新六)と称している。日興の系統を日興門流,富士門流と呼び,大石寺を日目が継ぎ,本門寺を日妙が継承,日妙と争った日代は西山本門寺を開創,この3寺に小泉久遠寺,下条妙蓮寺を加えて富士五山と呼んでいる。【高木 豊】。…

※「富士五山」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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