富本豊前太夫(4代)(読み)とみもと ぶぜんだゆう

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「富本豊前太夫(4代)」の解説

富本豊前太夫(4代) とみもと-ぶぜんだゆう

1830-1889 幕末-明治時代浄瑠璃(じょうるり)太夫
文政13年6月16日生まれ。富本節の3代富本豊前太夫の長男初名は豊紫(とよし)太夫。嘉永(かえい)5年4代を襲名,豊洲(ほうしゅう)をへて明治13年受領して4代富本豊前掾(ぶぜんのじょう)。実子の5代が早世したため6代として復帰中興の祖といわれた。明治22年9月7日死去。60歳。家元は一時たえた。江戸出身。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

朝日日本歴史人物事典 「富本豊前太夫(4代)」の解説

富本豊前太夫(4代)

没年:明治22.9.7(1889)
生年:天保1.6.16(1830.8.4)
江戸後期・明治初期の富本節の太夫。3代目豊前太夫の長男で名は保太郎。初名豊紫太夫。嘉永5(1852)年1月,4代目を襲名,明治3(1870)年に豊洲,13年に豊前掾。すでに清元節に敗北したかたちの富本節であったが,このころ山田流箏曲に採り入れられた。4代目の実子,5代目豊前太夫が早世したため,6代目として4代目が復帰した。

(根岸正海)

出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報

今日のキーワード

青天の霹靂

《陸游「九月四日鶏未鳴起作」から。晴れ渡った空に突然起こる雷の意》急に起きる変動・大事件。また、突然うけた衝撃。[補説]「晴天の霹靂」と書くのは誤り。[類語]突発的・発作的・反射的・突然・ひょっこり・...

青天の霹靂の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android