富貴豆(読み)ふっきまめ

精選版 日本国語大辞典 「富貴豆」の意味・読み・例文・類語

ふっき‐まめ【富貴豆】

落語・たがや(1897)〈四代目橘家円蔵〉「煮豆やが来たとか富貴(フッキ)豆屋さんが来たとか鈴(すず)音色や鈴(れい)で知りますが」

ふき‐まめ【富貴豆】

〘名〙 乾燥空豆を水につけてもどし、皮をむいてから甘く煮た煮豆。豆の黄色黄金になぞらえてこの名がある。ふうきまめ。ふっきまめ。
※白い壁(1934)〈本庄陸男〉一「母親早朝からのふき豆売り」

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デジタル大辞泉 「富貴豆」の意味・読み・例文・類語

ふっき‐まめ【富貴豆】

ふきまめ」に同じ。

ふき‐まめ【富貴豆】

乾燥させたソラマメを水で戻して皮を取り去り、砂糖を加えて煮た煮豆。ふっきまめ。

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和・洋・中・エスニック 世界の料理がわかる辞典 「富貴豆」の解説

ふきまめ【富貴豆】

乾燥したそら豆、または青えんどうをもどして皮をむき、砂糖で甘く煮たもの。◇「ふうき豆」「ふっき豆」ともいう。

出典 講談社和・洋・中・エスニック 世界の料理がわかる辞典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の富貴豆の言及

【ソラマメ(蚕豆∥空豆)】より

…乾燥品はいり豆,フライビーンズ,煮豆などにする。煮豆には富貴豆(ふきまめ)とお多福豆とがあり,前者はひと晩水につけてやわらかにもどして皮をむき,黄金色に甘く煮上げる。後者は大粒のものを選んで水でもどし,皮つきのまま黒砂糖などを使って黒くやわらかに煮含める。…

※「富貴豆」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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