富銀(読み)とみぎん

世界大百科事典(旧版)内の富銀の言及

【当道】より

…江戸の仕置屋敷は惣録(そうろく)屋敷といわれ,その統括者を惣録検校ないし惣検校と称し,一時は職屋敷の支配から独立することもあった。江戸幕府も保護政策をとり,冠婚葬祭に際して徴収した富銀(とみぎん)を当道盲人に与えた。さらに盲人の官位の昇進に莫大な官金を徴し,これをそれぞれ盲人を扶持していた大名家などが負担して収めたので,職屋敷およびその分配にあずかった取立検校らは,莫大な収入を得て,高利貸を営む者まで生じた。…

※「富銀」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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