寒烏(読み)かんがらす

精選版 日本国語大辞典 「寒烏」の意味・読み・例文・類語

かん‐がらす【寒烏】

〘名〙
① 冬のカラス寒鴉(かんあ)。《季・冬》
黄表紙・鳩八幡豆と徳利(1786)「呑みかけ山の寒鴉(かんがらす)、不鳴(なかず)の森の尾長鳥にまさり」
無一物なこと。すかんぴん。また、人をののしって呼ぶ語。
洒落本・多荷論(1780)「あの長持には忍妻、たんすの内もかんがらす」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「寒烏」の意味・読み・例文・類語

かん‐がらす【寒×烏】

冬の烏。寒鴉かんあふゆがらす。 冬》「貧かこつ隣同士の―/子規

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