寛平(読み)かんぺい

精選版 日本国語大辞典 「寛平」の意味・読み・例文・類語

かん‐ぺい クヮン‥【寛平】

[1] 〘名〙
① (形動) 地形がなだらかに広がっていること。また、そのさま。
米欧回覧実記(1877)〈久米邦武〉一「両山の間、地勢寛平、土壌肥美」
② 心がゆったりとして公平なこと。寛仁公平。〔後漢書‐郭躬伝〕

かんぴょう クヮンピャウ【寛平】

平安前期、宇多醍醐天皇の代の年号仁和五年(八八九)四月二七日代始により改元。寛平九年(八九七)七月以降醍醐天皇。寛平一〇年四月二六日昌泰(しょうたい)と改元。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「寛平」の意味・読み・例文・類語

かんぴょう〔クワンピヤウ〕【寛平】

平安前期、宇多天皇醍醐天皇の時の年号。889年4月27日~898年4月26日。かんぺい。かんべい。

かんぺい〔クワンペイ〕【寛平】

かんぴょう(寛平)

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

日本の元号がわかる事典 「寛平」の解説

かんぴょう【寛平】

日本の元号(年号)。平安時代の889年から898年まで、宇多(うだ)天皇、醍醐(だいご)天皇の代の元号。前元号は仁和(にんな)。次元号は昌泰(しょうたい)。889年(仁和5)4月27日改元。宇多天皇の即位にともない行われた(代始改元)。894年(寛平6)、菅原道真(みちざね)の建議により、遣唐使が中止された。◇「かんぺい」「かんべい」「かんびょう」とも読む。

かんびょう【寛平】

⇒寛平(かんぴょう)

かんべい【寛平】

⇒寛平(かんぴょう)

かんぺい【寛平】

⇒寛平(かんぴょう)

出典 講談社日本の元号がわかる事典について 情報

今日のキーワード

黄砂

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android