寧胡閼氏(読み)ねいこえんし

世界大百科事典(旧版)内の寧胡閼氏の言及

【王昭君】より

…名は牆(しよう),昭君は字。《漢書》匈奴伝によると,前33年匈奴との親和政策のために呼韓邪単于(こかんやぜんう)に嫁がされ,寧胡閼氏(ねいこえんし)と呼ばれて1男を生んだが,呼韓邪が死ぬと正妻の長子復株累(ふくしゆるい)単于と再婚して2女を生み,その地で死んだとある。彼女の話は後世多分に潤色されてさまざまな哀話を生み,ことに元の馬致遠が戯曲《漢宮秋》を書いて以後,彼女は悲劇のヒロインとして定着したきらいがあるが,《漢書》の記録が史実のようである。…

※「寧胡閼氏」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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