審査主義(読み)しんさしゅぎ

ASCII.jpデジタル用語辞典 「審査主義」の解説

審査主義

日本特許権などの出願審査に採用されている審査方法。出願内容の進歩性など技術評価にまで踏み込んで審査する「実体審査」を行なうのが特徴。その分、時間はかかるが、特許権が与えられた後に無効になるケースが少なくなるなどのメリットがある。これに対し、実用新案権登録にはスピードを重視し、方式審査や基礎的要件の審査のみで登録できる「無審査主義」が採用されている。

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産学連携キーワード辞典 「審査主義」の解説

審査主義

「審査主義」とは、特許権の審査方法の1つ。出願書類の方式審査と発明に関する実体審査の2つを経て、権利を与える方法を指す。日本の特許法は「審査主義」を採用している。実体審査を経る分、特許権の付与までに時間がかかるが、特許権が与えられた後に特許が無効になるケースが少なくなる、といった特徴が挙げられる。

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世界大百科事典(旧版)内の審査主義の言及

【特許】より

…この憲法の規定に基づき1790年に連邦特許法が成立した。この特許法は基本的にはイギリスの特許制度を継受したものであり,当初は無審査主義を採用していたが,1836年に至り,世界ではじめて審査主義が採用され,特許に対する信頼性を飛躍的に高めた。この審査主義は,今日では世界の趨勢となっている。…

※「審査主義」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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