対対(読み)たいたい

精選版 日本国語大辞典 「対対」の意味・読み・例文・類語

たい‐たい【対対】

〘名〙 (形動)
① 対等であること。互いに優劣のつけにくいこと。また、そのさま。五分五分。〔日葡辞書(1603‐04)〕
三河物語(1626頃)一「其時之合戦は、たいたいとは申せ供、〈略〉人も多打れたれば、駿河衆之勝(かち)と云」
② 一対一であること。また、そのさま。
※鉛筆ぐらし(1951)〈扇谷正造〉デスク商売往来「大体において、この衝突はなるたけ対対でやるということである」
③ 二つながら同じように兼ねそなえていること。また、そのさま。
浄瑠璃・歌枕棣棠花合戦(1746)四「人は花実(くじつ)対々(タイタイ)迚、花も実も有る武士(もののふ)を、適(あっはれ)と誉(ほめ)ますぞへ」
④ たがいに対応していること。相対的なこと。また、そのさま。
都鄙問答(1739)三「今日の上此は善彼は悪と、善悪対対の善と見るゆへに」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「対対」の意味・読み・例文・類語

たい‐たい【対対】

互いに優劣がつけられないこと。五分五分。
「合戦は―とは申せども」〈三河物語・一〉

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