対日武装解除(読み)たいにちぶそうかいじょ

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「対日武装解除」の意味・わかりやすい解説

対日武装解除
たいにちぶそうかいじょ

第2次世界大戦後,連合国が実施した対日政策。 1945年8月 14日日本が受諾を回答したポツダム宣言第9条には「日本国軍隊ハ完全ニ武装ヲ解除セラレタル後各自ノ家庭ニ復帰シ平和的且生産的ノ生活ヲ営ム機会ヲ得シメラルベシ」と規定してあった。武装兵力は兵士 (将校,下士官を含む) と兵器である。同9月2日日本に連合国総司令部 GHQが設置され,最初に出された指令陸海軍解体軍需工場停止であった。ポツダム宣言第9条は比較的よく実施され,46年 12月までにソ連を除く世界各地からの武装を解かれた兵士の集団引揚げ (民間人も混る) は事実上完了した。

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