専念(読み)せんねん

精選版 日本国語大辞典 「専念」の意味・読み・例文・類語

せん‐ねん【専念】

〘名〙
仏語。一心に仏を念ずること。専修念仏
教行信証(1224)二「云専念者、即一行、形二行
三国伝記(1407‐46頃か)三「法華経を暗誦し彌陀仏を専念す」 〔観経疏‐散善義〕
一途(いちず)に思いこむことやそのさま。また、あることに没頭することやそのさま。専心
※義血侠血(1894)〈泉鏡花〉一「其頭を撫でつつ、専念(センネン)に書見したりしが」 〔儲光羲‐奉酬張五大垂贈詩〕

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デジタル大辞泉 「専念」の意味・読み・例文・類語

せん‐ねん【専念】

[名](スル)
一つのことに心を集中すること。そのことだけに熱心になること。専心。「研究専念する」「療養専念する」
「その頭を撫でつつ、―に書見したりしが」〈鏡花・義血侠血〉
浄土門において、もっぱら阿弥陀仏名号を唱えること。
[類語]打ち込む専心没頭没入傾注没我熱中夢中熱心鋭意無我夢中背水の陣緊褌きんこん一番凝る耽る浸る骨折る骨を折る根を詰める目の色を変える心血を注ぐ手を尽くす身を投ずる身を挺する体を張る明け暮れるひたすらいちずひたむき一筋ただただただ専一ひとえに一心一念一路一散一目散一直線一本槍一点張り一辺倒一意専心営営せっせ遮二無二無二無三がむしゃら一心不乱脇目も振らずまっしぐらしゃかりきしゃにむに無心粉骨砕身直線的傾倒猪突猛進ストレート我を忘れる身を入れる身を砕く

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普及版 字通 「専念」の読み・字形・画数・意味

【専念】せんねん

専心。

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