小侍従集(読み)こじじゅうしゅう

精選版 日本国語大辞典 「小侍従集」の意味・読み・例文・類語

こじじゅうしゅう こジジュウシフ【小侍従集】

平安末期の女流歌人小侍従私家集。一巻。春、夏、秋、冬、恋、雑に部類され、百首歌の残欠と思われるものを含む伝本もある。小侍従は二条天皇高倉天皇に仕えた宮廷女房で、「待つ宵にふけゆく鐘の声聞けばあかぬ別れのとりはものかは」の秀歌で「待宵(まつよい)の小侍従」と呼ばれた。二条院讚岐や殷富門院大輔(いんぷもんいんのたいふ)と並ぶ当時の代表的女流歌人。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「小侍従集」の意味・読み・例文・類語

こじじゅうしゅう〔こジジユウシフ〕【小侍従集】

平安末期の私家集。1巻。小侍従自撰。寿永元年(1182)成立

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

今日のキーワード

黄砂

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android